AER ── ヴィーガン処方を採用したベルリン生まれのフレグランス。【ブランド紹介】
- moekyra
- 2020年7月5日
- 読了時間: 3分
グッチ(GUCCI)やイヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent)といった大手ビューティブランドでの経験を持つテッド・ヤン=イン(Ted Young-Ing)と、ステファン・ケール(Stefan Kehl)が創設したアイル(AER)。ベルリンで手作りされる植物成分100%のフレグランスブランドのこだわりとは!?

クルエルティフリー? | 動物実験を行わず、動物実験が法律で義務付けられている国での販売を行なっていない。 |
ヴィーガン? | すべての製品がヴィーガン処方。 |
アイル(AER)は、グッチ(GUCCI)や、イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent)でアート・ディレクターを務めていたテッド・ヤン=イン(Ted Young-Ing)と、NYにてビューティコンサルタントとして活躍していたステファン・ケール(Stefan Kehl)が創設したドイツ発のフレグランスブランド。大手ブランドで得た経験をもとに、よりサステナブルで高品質に仕上げることにこだわり、伝統的フレグランスとは異なるモダンで斬新な香りを提案している。
甘いオリエンタルの香りや、エキゾチックでフローラルな香りなど、その日の気分に合わせてまとえる6種類がベースで、成分のすベてが植物由来。動物由来のエッセンスを取り払い、クルエルティフリーを選択しているため、ヴィーガン処方はもちろん、化学物質や合成物質、保存料も使用していない。そして、従来の香水で設計されている“トップノート”が、スプレーをした約15分に跡形もなく消えること、そして、“ベースノート”が長時間(最大で48時間)肌に残る合成物質であることに疑念を抱き、“ハートノート”ですべてをおぎない、高濃度のパルファンに仕上げているそうだ。

アイル(AER)では、原材料を家族経営の小規模な生産者から公正に調達するフェアトレードを推進。時に野生で収穫された成分(CITES/絶滅危惧種の国際取引に関する条約の承認を受けたものに限る)や、有機ではない方法で栽培されている成分を用いることもあるが、可能な限りオーガニックの原材料を選択することを心がけている。
透明性を重視するエシカルな生産にコミットするため、製造過程が未公開であったり、秘密裏に化学実験を行う大手香水メーカー・ブランドに所属していない。そのため、独自に調達した原材料をもとにレシピを考案し、ブレンド。ドイツ・ベルリンにあるアトリエで、調合から手瓶詰めまでの工程を行う。

また、大手香水ブランドでは、価格の3分の1が広告関連の費用に消えている現実を懸念し、TVや雑誌でみる大掛かりで高価格の広告を作成しない。それは、製品のクオリティや香り、ブランドのフィロソフィーに同意することが購入理由であることを願っているためだそう。現在では、ホームフレグランスや、キャンドルもプロディースしているので、家で過ごす時間が増えている今、要チェックしたいブランドといえる。
追記:
AERは、現在ブランド名をRAERに変更しているようです。